本年度も太山寺秋の大祭『万灯万華会』並びに大護摩供法要を九月十七日(木)厳修致しました。
『万灯万華会』とは、天長九年八月二十二日 お大師さまが、高野山に於いて執行され、その願文の「誓願」として、『両部の曼荼羅と四種曼荼羅のすべての仏に献げ四恩(父母【ご先祖様】・衆生【すべての生き物】・国王【国家】・三宝【仏】)に報謝し共にさとりの世界に入らしめたまえ。』というお大師さまの我々衆生に向ける広大な決意と誓願が強く込められた法要です。
本堂内陣にはたくさんの方々よりご奉安された願いが込められた灯籠に明かりが灯され、その一つ一つに万燈会願文の「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん」というお大師さまの御誓願の言葉が記されており、全ての人々が苦から救済され導かれんことを祈願し、更に智恵・福徳・忍辱・悟りを得て、私たちが一つの燈明となってこの世の未来を明るく幸福に満ち溢れたものとなるように。また今日の繁栄と脈々と続く尊い生命を与えていただいたご先祖様に感謝の念と恩に報いる祈りを捧げました。
御本尊十一面観世音菩薩の智恵の光りを頂きご先祖様、子孫の行く末が明るく照らされますように。
念彼観音力
南無大師遍照金剛